「子供の夏風邪は、犬も食わぬ?」
夏になると、子供も大人も予定がいっぱい。海におまつりに・・
そんな時、子供が高熱を出して焦った!なんてことありませんか?
夏は暑くてお散歩だけでも疲れているところに、
クーラーや冷たい飲み物、
布団を蹴飛ばして寝冷え、
暑い夏に風邪をひくのは、すべて不摂生が原因
だから、犬も喰わぬ。そんなたとえだそうです。
ちょっと、ひどい言い方ですが、
体力の落ちたところから
夏風邪にかかってしまうことがよくあります。
子供の夏風邪といってもいつくかあります。
症状や対策をまとめてみました。
目 次
夏風邪 その原因とは?
アデノウイルスやコクサッキーなど
ウィルスを原因としてうつる感染症です。
よく、熱が出たから抗生剤をくださいと
小児科で医師にお願いするお父さんお母さんがいますが、
ウィルスからなる風邪には抗生剤はききません。
毎年夏になると流行る 子供の夏風邪はこの3つ!
・プール熱
・手足口病
子供の夏風邪のほとんどはこの3つです。
では、ひとつひとつ症状と対処法をみていきましょう
「ヘルパンギーナ」は口の中やのどに水ぶくれが!
ヘルパンギーナはくしゃみなどでうつる病気で高熱を伴うほかに、
口の中やのどに水ぶくれができる病気です。
我が家の長女も1歳のころ、
突然の高熱を出し、保育所から早退しました。
その足で小児科へ連れていくと先生が
おかあさん、みてくださいと
長女の口の中を見せてくれました。
のどちんこのあたりに
たくさんの口内炎のような水泡が・・
私は背筋がぞーっとして
子供を抱きしめてしまったおぼえがあります。
熱は、2-3日。水泡は1週間程度で治ります。
なんといってものどが痛いので味の薄いものややわらかい
ゼリーなどを食べさせて脱水に注意する必要があります。
「プール熱」は、プールに行かなくても感染?
プール熱はプールでもらってくる病気というだけではなく、
プールに行く暑い夏に流行るからこんな名前がついたそうです。
アデノウィルスという感染力の強いウィルスが原因で
高熱、リンパの腫れ、目やになどが症状です。
結膜炎もプール熱の一種です。
特効薬はなく、
高熱には解熱剤、
リンパの痛みには冷やすなど
対処療法しかありません。
また、感染力が強いので顔拭きタオルの共用を避ける、
つばやよだれをさわったあとも
手をよく洗うなどの注意も必要です。
「手足口病」は白い発疹があちこちに!
患者の咳やくしゃみでとびっちったウィルスからうつります。
名前の通り、手のひら、足の裏、口の中に白い発疹ができます。
この発疹はつぶれると潰瘍化することもあります。
1週間程度で消退しますが二次感染
( 患部に黴菌がついて化膿すること)を
避けるため、患部は清潔にしましょう。
ウィルスは治ってからも2-3週間は排泄されるため
おむつやトイレの後はよく手を洗いましょう。
合併症として無菌性髄膜炎というこわい病気を引き起こすことがあるため、
高熱が続く、頭痛、けいれんなどがあったらすぐ病院へ行きましょう。
夏風邪の予防に役立つ4つのポイント
残念ながら
夏風邪には特効薬はありませんので予防が大切です。
予防のポイントを整理します。
うがい手洗いをしましょう。
夏は人ごみの中に出る機会が多いため、
帰ったらうがい手洗いを習慣づけましょう。
夏も冬も風邪の予防には、うがいと手洗いですね
クーラーの使い過ぎには注意
室温は26-27℃にし、就寝時は使用を避けましょう。
寝冷えに注意
汗を吸うために木綿のパジャマや、タオルケットを使用しましょう。
規則正しい生活を
バランスの良い食事、早寝早起きを心がけましょう
子供の夏風邪 看護のポイント
予防に親子で気を付けても、我が子が、かかってしまった場合。
どのようなことに気を付けたら良いでしょうか?
高熱には?
38.5度を超える熱でぐったりしている場合は「解熱剤」を使用します。
熱が高くても元気な場合や37度台の熱だったら
「冷えピタ」などで様子を見ましょう。
食事は?
夏風邪は「のどの症状」が出ることが多く食欲が落ちます。
水分補給やのどの通りの良いものを少しずつ与えましょう。
お風呂は?
入浴は体力を使うため避けたほうが良いですが、
汗をかいていることも多いため、
シャワーを浴びるのは保清面でもお勧めです。
子どもの病気は見ている親の方が切なくなってしまいますね。
特効薬の無い風邪には、予防が一番。
親子で予防し、夏を楽しみましょう。
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