新しい年を迎える正月飾り
新年を迎えるにあたり、「お正月飾り」は欠かせないものです。
「お正月飾り」の代表と言えば、「門松」(かどまつ)と「注連飾り」(しめかざり)
美しく飾られた門松や注連飾りを見るととても、清々しい気持ちになってきますよね。
そもそも、正月飾りは
新年を迎えた家々に幸福を届けてくれる年神様の目印として玄関に飾るものです。
ですので、新年が良い年になるようにと願いを込めます。
日本の永き伝統のある習わしですので、
飾り方 そして、正月飾りを外す時期、
正月飾りの処分の方法
注意しなければならないところもたくさんあります。
順を追ってご紹介いたします。
目 次
「門松」(かどまつ)とは?
門の前に一対で並べる門松。新年に年神様が降りてくる際の目印として
木を立てたのが始まりです。
縁起の良い物でなければ、なりません。
「立松」「松飾り」とも呼ばれる門松の代表格は「松」です。
松(まつ)は祀る(まつる)に通じるきでもあり、常緑樹で
おめでたい木として古来より飾る風習が根付きました。
その松に竹や梅をあしらえて「松竹梅」とても日本らしい縁起物といえます。
「門松」の飾り方
玄関に向かい左側が『雄松』
玄関に向かい右側が『雌松』
『雄松』は『クロマツ(黒松)』をさし
『雌松』とは『アカマツ(赤松)』を指します。
木の肌の色でわかりますが、葉を触ってみて、痛い方が黒松。
柔らかいほうが赤松です。
最近のミニチュアの「門松」でもデザインが左右で微妙に違いますので
飾る時はお間違えなく!
「お正月飾り」は「いつ」取り付けるのでしょう?
12月29日は「苦立て(くたて)」
12月31日は 「一夜飾り」として、避けられます。
とくに、31日の 「一夜飾り」が避けられるのは、
年神様を迎えるに当たり誠意が足りないため。
ですので、
「お正月飾り」は12月28日に飾りましょう。
末広がりでとくに縁起が良いとされます。
ここは、こだわりたい部分ですね!なにせ縁起物ですから (^^)
「注連飾り」(しめかざり)とは?
これも、年神様をお迎えするためのお正月飾りのひとつです。
稲のわらで編んだ縄に「御弊」(ごへい)という紙の束を取り付けます。
家の中の様々な場所に飾るものとされています。
「注連飾り」意味は?
「注連飾り」は古い年の不浄を祓い(はらい)おさめて
自分の家が年神様を迎えるにふさわしい神聖な場所であることを示します。
有名な出雲大社の注連縄は長さが13m、重さは5トンもあるそうです。
家庭の注連飾りも、そのルーツはこのような神社の注連飾りです。
注連飾りには、神様の領域とこの世の境界線を示す意味があります。
「注連飾り」を飾る場所は?
「注連飾り」を飾る場所ですが、「神棚」「玄関」「台所」「お手洗い」などです。
昔ながらの古式ゆかしく、厳格にと行きたいとことですが、
最近では、インテリアとして洋間にもなじみやすい正月飾りも、
数多く登場しています。
部屋を清潔にしたあとは縁起物としても「注連飾り」を飾って
年神様を迎える支度をしましょう
正月飾りの外す日
年神様がいらっしゃるのは、1月7日の松の内まで飾ります。
門松や注連飾りは1月7日にとりはずしましょう。
一般的な風習による、1月7日の「七草」の朝に「七草粥」を頂いた後に
門松や注連飾り外す習わしのところが多いようです。
※このあたりは、日本の各地域で若干、期日が異なる場合もあります。
正月飾りの処分方法
新年の役目を終えた門松や注連飾りは
毎年小正月の1月15日の「左義長」(さぎちょう)「どんど焼き」でお炊き上げをします。
ご近所の神社でたいてい行なわれております。
また、この火で焼いた餅を食べると無病息災で過ごせるともいわれています。
この日に書初め・席書きを持っていくと習字が上達するとも言われています。
このいい事尽くめの「どんど焼き」に参加しない手はありません。
お正月飾りは神聖なものですので、
「どんど焼き」までの間は
役目が終わり、取り外したあとも粗末に扱わずに、一箇所にあつめ、
袋や紙に包むなどするようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
気持ちよく新年を迎えるために「お正月飾り」は欠かせないものですね。
新年を迎え、飾られた門松や注連縄をを見ますと、
日本人は皆、たいへん清々しい気持ちになってきますよね。
長い年月の中で、育てられた「お正月飾り」ひとつにも
細やかな気持ちや思いが込められているものです。
しきたりに合わせて、暦どおりに進めて、良き一年を願いましょう
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