七草粥の意味と作り方 春の七草 由来

1月7日に、無病息災を願っていただく七草粥

春の七草の由来と、
七草の意味、
七草粥に作り方を

ご案内します。

春の七草 由来

106044

〜「七草」はひなまつりと一緒の節句のひとつ〜

今は正月の行事としてすっかり定着した「七草」ですが
本来は、1月7日は五節句のひとつ
この五節句とは

人日(じんじつ)の節句 1月7日が「七草の節句」です

上巳(じょうし)の節句  3月3日「桃の節句」ひなまつりですね
端午(たんご)の節句  5月5日「菖蒲の節句」現代の子どもの日
七夕(たなばた)の節句 7月7日「七夕の節句」たなばたです
重陽(ちょうよう)の節句 9月9日「菊の節句」「栗の節句」とも呼ばれます。

この5つが五節句と言い、一年の節目と言われます。
1月以外は同じ奇数が重なり、縁起が良く。気が強すぎて
注意も必要な日とも言われます。
 そのためにこの日に神様をお迎えし、ごちそうをお供えし
みそぎと祓いをすると言う日になります。

SPONSORED LINK

七草粥の由来と七草の意味

nanakusa-3

1月7日の朝に食べる「七草粥」
起源は平安時代から、七草粥をたべれば一年間病気にならない
とされています。

この日の朝、伊勢神宮では「お粥」を作って供える行事が行われます。
一方で、お正月のごちそうで疲れた胃腸を整え、
本格的な冬に入るに当たり、
青菜を補う古来からの知恵でも
あります。

春の七草の種類

では、七草とは具体的にどの植物を指すのでしょう?
秋の七草は全て鑑賞用ですが、春の七草は全て食用です。
七草それぞれの名前と効能をご紹介しましょう

nanakusa-1

「せり」
[効能] 利尿作用・解熱・食欲増進

「なずな」
[効能] 止血・消炎・下痢止め

ごぎょう
[効能] せきどめ・去痰・利尿

はこべら
[効能] 歯槽膿漏予防・乳汁分泌促進

ほとけのざ
[効能] 健胃・鎮痛・食欲増進

「すずな」=現代の「かぶ」
[効能] 消化促進・せきどめ

「すずしろ」=現代の「大根」
[効能] 咳止め・利尿

春の七草の驚くべき効能

七草粥のエキスには、
お正月のごちそうで弱った胃腸を助けて食欲を増進するという効能の
他にも、糖尿病の合併症を防いだり
活性酸素を除去する働きがあることが
医学的にも報告されています。

まさに「医食同源」を考えた先人の漢方の知恵と
言えるのではないでしょうか?

SPONSORED LINK

七草粥 作り方

nanakusa-4

七草粥 古式ゆかしい作り方

七草粥 古式ゆかしい作り方では、
まず、6日の夜に
まな板にのせて包丁の背や擂粉木(すりこぎ)で叩き、
水に浸します。
まずは、神棚へ供えます。
7日の朝にそれをさげて、粥にいれて食べます。

叩く回数もいろいろな節がありますが、まな板を叩く際に
叩く音に合わせて
子ども達が「七草ばやし」を歌う習慣もかつてはありました。
これは、
田畑を荒らす鳥は来ないでという意味から
「鳥追いの囃子歌」と言われました。

七草なずな  唐土の鳥と  日本の鳥と
渡らぬ先に  七草なずな・・・・・・
ストトントントン   ストトントントン  

こんな囃子歌でした。。

「現代版」七草粥 作り方

nanakusa-2

かつては、七草を摘むところから始まりましたが
現代の都市では、そうは行きません。

正月三が日が開けた頃、スーパーや百貨店で
「七草パック」が販売されます。

また、七草全てが揃わなくても、三つ葉や青ねぎ、小松菜や
ほうれんそうなど代用してはいかがでしょうか?
さっとゆでて、きざんで粥に加えます。

いかがでしたでしょうか?
五節句のひとつとして、最初の節句である「七草の節句」は
健康を考えて七草を粥にして食べる
という風習は、先人が考えた理にかなった節句です。
お正月での胃腸の疲れをきちんと整えて
本年の無病息災を願いたいものです。

 大切に伝えていきたい伝統だと思いませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました