法事「のし袋」表書きと選び方。今更聞けない法事の礼儀とマナー
法事、日常生活に馴染みがあるようで、
いざとなるとどうして良いのかわからない、
今更改めて聞けない事が、多いもの正直なところ。
主人の親戚から法事の案内状をもらったけど、
法事には、どんな「のし袋」を使えばいいの?
のし袋の表書き、法事では、どう書けば?
時間もない中で、困る方も多いと思います。
知っているようで知らない法事のマナー、
この機会におさらいしてみましょう。
目 次
【法事の場合 のし袋の選び方 】
法事用のし袋、気になるのは水引ですよね。
法事用のし袋なら、水引の形は、
一度きりで良いことには「結び切り」を、
何度あっても良いことには「蝶結び」を。
小さな事ですが、この基本を押さえておくと、
水引の形で迷うことはありませんよね。
また、水引の本数には、
5本、 7本、10本等ありますが、
本数が多い程包む金額が多くなります。
水引の色は白黒、双銀、青白、黄白など。
(黄白は関西方面でよく使われます)
一周忌までは黒白または双銀が多く、
三回忌以降は青白、黄色が一般的です。
キリスト教の法事の場合には
水引無のし袋を使います。
尚、水引無のし袋は宗派を問わず、
使用することが出来ます。
【法事の場合 のし袋 表書き】
法事用のし袋の表書きの書き方は、
喪家の宗教に合わせることが大事です。
● 仏式 法事のし袋 表書き
御供物料、御仏前(御佛前)、御香料など。
(四十九日迄は御霊前が一般的です)
● 神式 法事のし袋 表書き
御供物料、御神前、御玉串料など。
● キリスト教式 法事のし袋 表書き
御供物料、御花料、御ミサ料など
どうしても喪家の宗教がわからない場合は、
「御供物料」と書くと失礼に当たりません。
水引を真ん中にして上には「御仏前」など、
下にはご自分の姓、もしくはフルネームを、
出来れば手書き毛筆で
その場合、薄墨で書きましょう。
【法事の礼儀。忘れてはいけない注意点】
法事の出欠は早めに
法事の案内状が届いたら、
なるべく早めに出欠の連絡をしましょう。
施主側の準備の為を考えて、
遅くとも法事の一週間前には返事を。
法事はなるべく出席をしたいところですが、
そうは行かない場合もあるものです。
そんな場合もなるべく欠席の連絡をし、
電話や返信用の葉書などへのお詫びと共に、
御供物料や供花を贈るのが礼儀です。
供花は三回忌までは白いお花が一般的です。
法事に出席する際の服装
一周忌の法事までは、
喪服を着用するのが礼儀ですが、
昨今では黒、濃いグレー、濃紺など、
落ち着いた色の服装で構わないようです。
法事は行う回ごとに略式になって行きますので、
三回忌以降は地味な服装なら大丈夫です。
わからない場合は御親戚の年配の方に
予め訊いてみるのも良いでしょう。
法事に包む金額(供物料)の目安
法事の大きさや地域の慣習、
故人との関係により金額は変わってきますが、
1 万円から2 万円程度が一般的です。
供物料は勝手に御供えしてはいけません。
まず施主の方に一言添えて、
直接お渡しするのが礼儀です。
法事用のし袋の裏側は下向きに折る
法事用に使うのし袋の裏側は、
「悲しみで目を伏せる」との意味で、
上から下向きに折り返した方を外側にして、
水引を掛けるのがマナーです。
下から上向きに折り返した方を外側にすると、
「慶びや幸せを受ける」との意味になり、
御祝儀になってしまうので要注意です。
法事は、今は亡き人のご冥福を祈り、
在りし日の姿を偲ぶ日。
大切な家族の供養を共にしたいと願う、
残された家族にとっての大切な日です。
きちんとした礼儀をもって参加したいものですね。
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