秋田県男鹿半島 みちのく五大雪まつり
なまはげ柴灯(せど)まつり
「なまはげ」は男鹿に古くから伝わる民俗行事で、
年に一度、大晦日に男鹿市内の約80の集落において行なわれています。
「怠け者はいねが、泣ぐ子はいねが」と奇声を発し練り歩く姿が有名ですよね。
あの恐ろしい姿とそれを見て泣く子供達がよく取り上げられたりしますが、
なまはげは決して悪いものではなく、怠惰や不和などの悪事をいさめ、
家の災禍を祓い、その家に祝福を与えてくれる神様のお使いなんですよ。
大晦日の行事としての「なまはげ」は男鹿の集落でしか見られませんが、
この「なまはげ」と神事「柴灯祭」を組み合わせた冬の男鹿の観光行事として、
「なまはげ柴灯(せど)まつり」があります。
毎年2月の第2金曜日を含む金土日にかけて三日間行われます。
真山神社境内に焚き上げられた柴灯の幻想的な炎に照らされ、
乱れ踊るなまはげの迫力ある姿には誰もが魅了されることでしょう。
第52回 なまはげ柴灯(せど)まつり
【開催日】平成27年 2月13日(金)2月14日(土)2月15日(日)
【開催時間】18:30~20:30
【メイン会場】真山神社・男鹿真山伝承館・なまはげ館
●真山神社
① なまはげ入魂 18:30~/参道入口
② なまはげ行事再現 18:45~/神楽殿
③ 里のなまはげ乱入 19:05~/神楽殿・広場
④ なまはげ太鼓 19:20~/神楽殿
⑤ なまはげ踊り 19:40~/柴灯火前
⑥ なまはげ下山 19:50~/広場・参道
⑦ なまはげ献餅(けんぺい) 20:10~/参道
⑧ 護摩餅配り・記念撮影会 20:30~/神楽殿
★北陽小学校児童によるなまはげ学習発表
2月13日(初日)のみ 18:10~18:30(神楽殿)
●男鹿真山伝承館
無料学習講座を開講
16:00~18:00の間30分毎(1講座先着80名/計320名)
なまはげ館前にて下記時間に整理券を配布します(予約不可)
16:30配布→17:00・17:30の講座
5:30配布→16:00・16:30の講座
●なまはげ館16:00から無料開放
16:00~18:00の間30分毎なまはげ映画上映(館内なまはげ伝承ホール)
【なまはげ柴灯(せど)まつりのみどころ】
迫力あるなまはげの乱舞やなまはげ太鼓など見所もたくさん。
「なまはげ入魂」では、なまはげに扮する若者達が、
参道入口で神(しん)の入った面を授かる姿を見られたり、
「なまはげ行事の再現」や「里のなまはげ乱入」では、
男鹿市内各地の特色豊かな「なまはげ」が見られたりしますよ。
「なまはげ踊り」は秋田の現代舞踏家・故石井漠氏が振り付け、
子息の作曲家石井歓氏が曲をつけた迫力満点な踊りです。
ダイナミックに柴灯火の前で繰り広げられる踊りもさることながら、
現代舞踊と民族芸能の共演も興味深いところですね。
「なまはげ太鼓」はなまはげと和太鼓を組み合わせ
「家内安全」「五穀豊穣」などを願い演奏される郷土芸能です。
闇に響き渡る和太鼓の音は圧巻そのものです。
そして、「なまはげ下山」が何と言っても最大の見どころかもしれません、
手に赤い松明をかざしたなまはげが暗い闇の中からその姿を現し、
雪山から降りて来て、観ている人々の前で境内を練り歩く。
幻想的な松明に浮かびあがる迫力あるなまはげの姿に誰もが息を飲むでしょう。
最後に、柴灯火で焼いた護摩餅をなまはげが配ってくれます。
最後に配られる護摩餅は御護符として災難除去の御利益があるそうなので
是非もらって帰りましょうね。
会場は雪山の中、そして夕方から夜にかけて行われる行事です。
マイナス5度くらいまで冷え込むとのことなので、
防寒をしっかりして「なまはげ」を体験してきてくださいね。
【会場へのアクセス】
昭和男鹿半島ICより約50分。男鹿入道崎方面へ向かい、
なまはげライン経由途中左折し真山神社方面へ
*専用駐車場あり 15:00~
お車でご来場される方にはなまはげ柴灯まつり協力金として、
1台1000円を頂くことになっています。
【公共交通機関で】
JR秋田駅発⇒JR男鹿駅 約55分(760円)
JR男鹿駅⇒会場 約45分(大人300円 子供150円)
*JR男鹿駅から会場までの臨時有料バスを運行されます。
*会場近くを通る通常の路線バスはありませんので
臨時有料バスもしくはタクシーをご利用下さい。
(秋田駅、男鹿温泉郷からの臨時有料バスが出るそうなのですが、
27年度はまだ未定とのこと、随時、お確かめくださいね)
*かなりの混雑が予想されますので、会場から便利な宿泊先を
男鹿市観光協会で案内してもらっても良いでしょう。
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